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9601(2014/07/01 23:33)ベディングの目的は from HIRO
昔は二つ有って、機関部の余分な振動を抑えることと、機関部に余計なストレスを掛けること無く、銃床に固定することでしたが、前者は、アルミの機関部をグルーイングする方が、断然効果が高い事が発見されるてから、追求する意味を失い、現在は、後者のみを目的に行われています。

この目的において、通常のベディングとピラーベディングとの違いは、通常ベディングだと機関部ネジを毎回同じトルクで締めるようにしないと意味が無いのに対し、ピラーベディングは、てきとうに締めても大丈夫なことと思います。

ちなみに、機関部にストレスを掛けずに銃床を固定すると、何が改善されるか?と言うと、機関部が反ることを防ぐことで、機関部の銃床への取り付け具合に依って、着弾点が移動するのを防げることです。

つまり、きちんとベディングしてある銃床は、取り付け・取り外しを繰り返しても、着弾点が変わりませんが、ベディングしていない銃床は、取り付け取り外しの際に、機関部の反り具合が変わる為に、着弾点が移動してしまいます。

逆に言えば、一旦組み立てたら、修理の時以外には外さないような使われ方をする方には、ベディングそのものが必要無いとも言えます。
(但し、銃床の構造から、ピラーベディングが必須のタイプも有りますが・・・)

以上のような目的で行われるベディングですが、これを、木のような、気温以外の外部環境(湿度や雨や雪)によっても大きく伸びたり縮んだり、更に経年変化でどんどん反りが出るような特性を持つ素材の銃床に施すのに、意味が有るのだろうか?という疑問も湧いて来るでしょう。

私は、一時的に効果は有っても、その効果は木の変形で、どんどん薄れて行くと思います。
もちろん、反るに従って、頻繁にベディングをし直すのであれば、効果も持続できるかと思います。
また、この場合には、再加工のし易い、通常のベディングが有利でしょう。

そして、この道を選ぶならば、ベディングはいちいち人に頼むのでは無く、ライフルマンの嗜みとして、DOITできるようになるべきでしょう。

また、その銃床が仮りのもので、将来交換する予定が有るなら、ピラーベディングにして、使っている間のトルク管理の煩雑さから開放されるのも良いと思います。

追伸ー当店の料金表に誤字が有りましたので、訂正しました。

誤:グラスベディング
正:通常ベディング

追伸の2ー現在、ベディング用の資材が米国で輸出不可となってしまっているため、当店のベディング加工は、現在休止中です。

国内調達可能な資材による施工は、今までの2倍は手間が掛かるので、料金を2倍に値上げして再開するか、このままライフル銃身製作の専業に特化するか、現在検討中です。

9600(2014/07/01 22:23)ステップクラウン!! from hide
次の銃身のクラウン仕上げもHIRO様にお任せします。 よろしくお願い致します! もう1つ質問させて下さい。グラスベディングとピラーベディングとでは どれほどの差がありますか?またレミントンM700木ストックにはどちらが効果的なベディングでしょうか?

9599(2014/07/01 21:43)精度だけですと from HIRO
スクェアークラウンで良いのですが、銃腔とクラウンの切り返し部分は、とても大切なので、その部分を保護する目的にて、スペース的な余裕が有る限り、私はステップクラウンにするようにしています。

特に猟に使われるライフルの場合には、二段目を深目で小さ目に作ることで、保護の性能を、より高めるようにしています。

射撃用のライフルには、弾数を撃つ事が多いことや、猟よりも丁寧に扱われる事が多いことから、二段目は大き目の浅目に作って、保護効果よりも、むしろ掃除のし易さを優先するようにしています。

つまり、特別なご指定が無い限りは、ご愛用者の使用目的により、精度的にも実用的にも、最良と考える形状に加工させて頂いています。

カスタムですと、細かいところまで詳細に指示したがるお客様も良く居られますが、うちの場合は「細かいところは全て私にお任せ」として頂くのが、ご愛用者にとって最も良い銃身に仕上がるようです。

以上、ご参考にして下さいませ。

9598(2014/07/01 19:17)ステップクラウン from hide
HIRO様のステップクラウンは非常に美しいですね!!見た誰もが そう言います!HIRO様がステップクラウンを採用したのは やはり精度上での事ですか?結構 手間がかかるように見受けられますが!

9597(2014/07/01 12:06)余談ですが・・・ from HIRO
昔、ベンチレスト界を一斉風靡し、今や誰にも顧みられることの無い、11度クラウンも、それが流行った当初は、お手軽な方法では作れなかったため、11度クラウンを指定した時点で、加工依頼が必ずまともなガンスミスに回されるために、それが当たると思われていたけど、暫くして、お手軽な方法でも11度クラウンを作れるようになってから、角度は無意味だった事が発見されるとともに、同じガンスミスに頼んだ場合には、物理的な原理的に、11度クラウンよりもステップクラウンの方が高精度に加工出来るために、廃れたのでは無いかと、私見ではありますが、私は推察しています。

9596(2014/06/29 05:29)そうなんですか! from hide
これで 良く解りました!やはりマズルの処理が大切なんですね!いずれ銃身の切り詰めをお願いする時が来ると思います。その時はまた相談に乗って下さい!!ありがとうございました!

9595(2014/06/29 00:36)新規作成の場合は from HIRO
母材の最も美味しい部分だけを使用するという意味で、これより長くしたら、精度は落ちますヨ・・・のようにご説明をした上で、それでもベンチレスト的な精度よりも初速=威力を優先したいからもっと長く・・・とか、ベンチレスト的な精度よりも基線長の長さを優先したいからもっと長く・・・というような特別なご要望が有れば、プラス1インチまでは妥協してお作りする事も有ります。

しかし、短い側は、日本の銃刀法で決められている最短長までは、命中精度にはほとんど影響しないことが解かっているため、威力よりも取り回しを優先されるお客様のためには、49センチ以上の範囲にて、お好きな短さにお作りしております。

ということで、既存の銃身を切り詰める場合も、49センチ以上の範囲なら、お客様のご注文どおりの長さにお切りしています。

しかし、本当に重要なのは、実は長さではなく、マズルの加工精度です。

マズルを精度良く加工するためには、銃身先端外周に、#9593にも書きましたとおり、必ず傷が入ります。

この傷を、嫌うお客様の為に、極力傷を付けない加工方法も有って、HPの工賃表に載せてあるのは、こちらの方法による料金になっています。
そして、銃身切り詰めのお引き合いが有った時には、必ず、傷は付くけど、もっと安くてしかも高精度な加工も出来ますヨ・・・というご説明をするようにしています。

そうすることで、殆んどのお客様に、傷は付くけど、安くて高精度な方をご選択いただいております。

ほんとうは、傷も付かずに、しかも簡単に(更にお安く)加工出来る方法も有るのですが、うちでは、その方法は採用しておりません。

ちなみに、その最もお安い方法を採用している店も多いと思いますので、銃身を切ったら何だか前より当たらなくなったなぁ・・・みたいなことも多く起きると思われ、もしかしたら、この辺りが、ライフルは銃身が長いほど当たるという迷信の震源の一つになっているのかも(?_?)と想像したりすることもあります。

銃身の切り詰めに関しては、これが私の考えです。

9594(2014/06/28 21:20)なるほど! from hide
そうだったんですね!!マズル加工が最後ですか!確かに重要な部分ですよね。また切り詰め依頼の場合は依頼主の希望する長さとHIRO様の仕事上都合の良い長さ 或は命中精度が出しやすいとHIRO様が判断する長さ、HIRO様ならどう判断されますか?

9593(2014/06/28 09:52)具体的な加工方法は内緒ですが from HIRO
マズルは薬室と並んで、とても重要な部分と考え、うちでは銃腔と面取りの切りかえし部分を決して傷付けぬように、全ての加工が終了した一番最後に、マズル部分の加工を行っております。

マズル加工が最後なので、必ず銃身先側外周には、傷が入ります。

入る傷は回転方向なので、ペーパー仕上げだと、あまり目立ちませんが、ミラーフィニッシュなどしたら、くっきりと目だってしまいます。

傷が付かないようにしようと思ったら、銃口にセンターを当てておいて、磨きを最後に行わねばなりませんが、そんな事をしたら、大切なマズル部分が傷んでしまい、当たらなくなってしまいます。

だから、うちではミラーフィニッシュは絶対に引き受けておりません。

余談ですが、HPの工賃表に乗っている300万円は、絶対に引き受けないことの意志表示なわけですが、予告無く変更云々の添え書きとともに、ご興味を持たれて質問される方がある度に価格改定を繰り返した結果、現在では300万円に達してしまいました。
 単に引き受けませんだと、いちいち説明を求められて、上記のご説明をするのが面倒なので、今ではこの価格です。(A^_^;)

9592(2014/06/28 04:56)聞いたことのある話しです。 from kanaya
素人が銃身に加工を加えた・・鉄工所で切って・・自分で仕上げて・改造証明を貰って届け出た。
 という話しを亡くなったライフル持ちの大御所から耳にして驚いたことがありました。
今思うと,そんな時代だったんでしょう。銃口が命中精度に与える影響の大きさを知る人も少なかったのかも?
田舎では情報も得られ無かったかもしれませんし,外国製の高精度な銃身など知るよしも無かったでしょう。
自身の用途に合わせるために,銃身を切り詰めたり銃床を自身で加工した話しは普通だった。とも聞きました。
 なかには銃身をバイスで挟んで真っ直ぐにした猛者もあったそうな・・・中ったのかな???
 ただ,射撃場でその仕上がりの精度を試した結果とか,加工の理論は聞いた覚えがありません。
銃身が曲がっていては中らないはず。長いと重たいし勢子には邪魔になる許可限度まで切り詰める・・・
という話しが猟仲間ではやったことがあったそうです。今では信じられないお話です。
さて,現在では国内で精緻(究極)な銃身加工ができる方は数人しかおられない。と聞きます。
これは,加工だけでなくその仕上がりに実績(評価されている)がある方という意味だと思います。
切り詰めだけだと現在でも免許があればできるようですから?薬室の芯と銃身の芯を合わせて加工を始め
最後のキモはマズルだという記事を読んだことがあります。
行き先は銃口が決める?などという記述もあったような・・・・・
ボアサイターも銃口に突っ込むやつでないと・・・との記述を見て,そいつを買い求めました。
しかしながら,以上のことはうろ覚えの記憶の中のこととて資料や記録は開示できず申し訳ありません。
小生からも,HIROさんに解説をお願いいたして失礼します。

9591(2014/06/27 20:22)マズルの処理について! from hide
いつもお世話になっております! 今回はマズルの処理について質問させて頂きます!もう30年近くも前の話しですが 今は亡き大先輩が ボルトライフルの銃身を自分で5pほど切り詰めましたところ ビックリするほど当たらなくなり100mでのグルーピングが30pになってしまいました。確かにこのような行為は法的にも問題があるでしょうが それよりグルーピングが30pとは驚きでした! 切り詰め方法も驚きで 自宅の高速グラインダーで 5秒で切ったそうです。警察署にはちゃんと変更届けを出したそうです。HIRO様は切り詰めの依頼があった時や新規の銃身を長さ指定があった時などはどのように切り詰め、マズルの処理をしているのですか?

9590(2014/06/12 05:09)買い支える者が from kanaya
 買い支える者(所持者)が激減?鳥撃ちも激減。一部射撃場の閉鎖と環境が激変しましたものね。
ある銃砲店では,銃の売り上げでは???,「花火」でなんとか食える?とも聞きました。
その花火もある事故から随分しんどいことになったと聞き及んで下ります。
薬莢や弾頭は資金にモノをいわせれば・・・,でも雷管や火薬は保管に限りがあります。
自前で火薬庫でも造って買い置き?もっと経費が嵩みますね・・・・。
小生など,結局懐具合と相談しかありません。
ひたすら,楽しみでやって(造って)いる。と言い聞かせて下ります。
コスト無視も甚だしい。けど止められないですね・・・・・

9589(2014/06/12 02:22)手詰め実包のお値段は from HIRO
薬莢の使い捨てを前提に計算したら、昔から、既製実包より高かったですよ。

薬莢を10回使うことを前提にすれば、下記条件での手詰め実包の計算結果は@167円になりますから、価格高騰したとはいえ、既製実包よりは依然として割安です。

それから、日本の銃砲店で、売り惜しみできるだけの資本力の有るところは、残念ながら少ないかと思います。
むしろ、売れるものなら、バンバン売らないと、食べて行けないくらいのところの方が多いかと・・・

9588(2014/06/12 00:04)逆転現象・・・ from A
北欧の某社の308WINのコンポーネンツと既製実包で計算してみました。
弾頭\65(147gr.FMJ)
薬莢\200
雷管\22
火薬\60(40gr.)
計\347
既製実包は\265(168gr.HPBT)・・・なんかおかしくないですか?
ケースをバルクにしても−\40〜60ですから、まだまだ既製実包の方が安いんですよ。
スモールライフルプライマーは、散発的に入荷する様で突然500買えたりしますが、
ラージライフルは「マグナムなら200個まで出せます」という状況です。
弾頭もしばらく見ないのは「.308FMJ」だけで全銅弾やHPBT、SPは値上がりさえ我慢すれば
さほど深刻ではないような・・・大口径だけで年間2000発以上撃ってる仲間によると
「半分か三分の一しか買えなくなった」とのことですので、入荷が減っているのは事実でしょうが
本当のところは「価格高騰を待っての売り惜しみ」なのではないでしょうか?
既製実包の値上がりは、コンポーネンツのそれに比べればかわいいものです。
「高くて買えない!」というほどではありませんが、内外価格差を視るとどうにかして欲しいものです。

9587(2014/06/07 18:05)入手困難 from kitasan
確かに、部材の入手困難と価格高騰は悩ましい限りです。考えてみると、小生がライフルを始めたとき、某店(安売り店ではないと思います)でシエラ168グレイン・マッチキング1箱/100発=4000円、パウダー1缶/1ポンド=8000円、プライマー/ラージライフル1箱100発=1000円。いずれも税別でしたが、それが今ではモノは不足のようで、値段も… 特にブレットとプライマーがなかなか入手に苦労する状況のようで。 
kanaya様同様に小生は弾頭を買い損ねました(ここまで品不足になると思わず) もっとも、先に掲示の数値は10数年前のモノですけど。ちなみに、ライフル実包は価格は高騰している傾向はあると感じますが(スペックにこだわらなければ)それほど流通不足という話は聞いてませんね。

9586(2014/06/05 08:01)いえいえ、kanayaさん、応答に感謝しております。 from 山立ち
私もこの趣味の多くの制約の中で、なんとか個性や最善を見つけ出して楽しんでおります。

その商品の購入に迷ったとき、余らせた勿体無さよりも、買い逃して手に入らないときの悔しさは痛烈ですね。

私も限られた資本でしっかりと楽しもうと思います。

9585(2014/06/04 04:56)失礼しました。 from kanaya
 昨今は,雷管や薬莢類もずいぶん価格が上がってしまいましたね。
価格の上昇も困りものですが,品物が手に入らないことがもっと困りますね。
細かいもので,輸入が難しくなったとも聞きました。
買い置きすれば良いとはいうものの,余裕がでたときに購入するしかない小生も薬莢を買い逃しました。
 値上げと問屋在庫が少ない,輸入の目処も・・・と情報だけは得ていたものの・・
 バレルレンチにバレルバイス,銃身母材の購入と入り用も多く極貧状態に下ります。
唯一の楽しみは週末に犬(四国)と同伴で,山へ入り気分をリセットしています。

9584(2014/06/03 23:07)シールワッズ from 山立ち
kanayaさんありがとうございます。

sefa-japanさんのシールワッズも利用させていただきました。
ただ安価およびシンプルに造ろうとすると、シールの形状やファイバーフィラーワッズを使用する関係上ワッズの領域が拡大され、
ショットの量が制限されてしまうので、普段使っている廃薬きょうよりも長いものを調達する必要が出てくると思っております。

手に入るまでの間、加工しながらの製造を覚悟しておりますが、
一度楽して気に入ったものを製造しておりましたので、欲が出ております。
わがままをお許しください。

9583(2014/06/03 06:41)小澤さんところは? from kanaya
小澤さんのお店にも在庫ないかしら?
http://sefa-japan.la.coocan.jp/ShotWads.html

9582(2014/06/02 23:07)リロード資材 from 山立ち
銃砲店に12ゲージの赤ワッズの下に入れるシールワッズを他の資材とともに注文しているのですが、
今年はシールワッズが入荷待ちの状態が続いているらしくて、少し心配しております。

どこか在庫をお持ちの店舗をご存知の方がおられましたら、投稿お願いいたします。

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